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ブロークン

 調理人の息子さんと結婚し、現在フランスで生活している(と思われる)日本人の娘さんの実家を訪ねるとともに、各地を観光されているというフランスからのご夫婦が今回のお客様でした。

 日本に到着後、東北や中部地方を巡って姫路城の後に当宿にお見えになりました。

 

 宮城県の松島で2回の地震を体験されたそうで、受付の際、当地は大丈夫かとお尋ねがありました。

 近畿地方では、過去に阪神淡路大震災という未憎悪の災害が発生しましたが、幸い当地には決定的な断層は無いようなので『大丈夫です。安心してください』とお答えしました。

 わざわざ地震のことを確認されるのは、それだけインパクトがあったのだと思います。

 私達も仕事の都合で一時東京に住んだことがありますが、あの何とも言えない地震の揺れは馴染めません。

 ここでは、サイレントで心地よい時間を過ごしていただけたものと思います。

 

 朝ごはんの『卵かけご飯』も初めてとのことでしたが、卵を上手に割って適量のお醤油で召し上がっていただいたようです。

 当農園で採れた野菜も使ってオカズをつくりました。特にかぼちゃの煮物とお米が美味しかったと褒めていただき、ご飯もお代わりしてキレイに食べていただきました。母国とは随分異なる味付けに戸惑われたことと思いますが、満足して下さったことに当方も感謝です。

 

 ところで先日インターネットの記事で、外国からの観光客が日本人に対して残念に感じる点が、外国語(英語)でコミュニケーションをとろうとしないところだと書いていました。

 それもあって今回からは、プアでブロークン、チープな英語であっても、身振り手振りも加えながら、意思疎通に努めようとしました。間違ってはいけないところはスマホの通訳アプリも活用しますが、単語の羅列でもいいから、出来る限りお客様と同じ言語でやり取りしたいと考えています。

 

 残して頂いたコメントには親切だったと感想が書いてありました。私どももとても楽しく有意義な3日間でした。